ちょっと手こずったよ。
 

どうもこんにちは
村田カズミです。

今日は今現在メインで使っているマシンをWindows10にしたのでその話を。


せっかちな人向け結論

  • WBFという規格のドライバだとWindowsHelloに対応している。
  • HPの指紋認証センサーは多分validity社製。
  • softpaqのsp58900を落としてドライバ置き換えたらおk


HP ProBook 4230sをWindows10に

今回はHP社のProbook4230sをWindows10にアップグレードします。
実はこのパソコン、かなり古いモデルなのです。
そのためメーカーがWindows10をサポートしてくれません。
結果、メーカー製のソフトウエアに互換性を持たないものが出てしまいます。

今回問題となったのは、ProtectToolsというセキュリティ関係のソフトウエアです。
このソフトウエアは、指紋認証や顔認証などを管理するソフトウエアで、
このパソコンをメーカー提供のドライバで指紋認証をしようとすると、
インストール必須になるソフトウエアです。

しかし、このソフトウエアがサポートするOSはWindowsVista及び7なのです。 
(ログオン関係の処理にもしゃしゃり出てくるタイプなので8以降は明らかに無理だと素人でもわかる。)

さて、困った。
せっかく指紋認証センサーが付いているのに使えないのはなんだか悔しい。
というかかなり愛用していたから結構ショックだった。
指スルリンでログオンできるのは効率厨の私にとって手放せない存在となっていた。

さて、ここで登場するのがWindowsHelloだ。


WindowsHelloは顔認証以外に指紋も

WindowsHelloと聞くと三次元カメラを利用して立体的な顔認証を行うことが知られていると思う。
しかし、顔認証以外に指紋認証にも対応している。
Windows標準の機能として指紋認証にも対応しているわけだ。

よし、きっと普通にアップデートしてもきっと対応してくれるだろう……!
そう思ってアップデートしたら、

全然認識しなかったよ。 

WindowsHelloの設定ができる画面に一切指紋関係の設定項目が出てこない。
もちろんPINも設定した。
それでも出てこないのだ。
正直なぜなのか理解に時間がかかった。

そして、ついに原因がわかった。


WBFと言う規格

デバイスドライバにはある程度規格が決まっている。
そのため、マウスなども大抵のパソコンに対応している。

んで、指紋認証センサーにも規格があって、それが
Windows Biometric Framework
というものだ。 

文章的には指紋に限らず色々対応してそうな規格だけど日本語ドキュメントが殆ど無いし仕様知っても開発することはないので今回は深くは調べていない。
まぁざっくり言えばこの規格に対応していたらWindowsHelloでも使えるということだ。

で、前の項で使えなかったのはHPが標準で配布しているドライバがProtecttools向けのドライバでWBFに対応していなかったことが原因らしい。
つまり、この指紋デバイスのWBFドライバが入手できれば何ら問題ないわけだ。


品名調べてググったらあっさり

で、こうなったらもうあとはいつも通りというか。
ドライバ無いときにする手順と同じというか。

まず、デバイスマネージャーを開いて指紋認証センサーのデバイスのプロパティーを開く。
詳細タブを見るとデバイスの説明がデフォルトで選択されていて値のところに大抵品名が書いてある。
んで、うちのパソコンはvfs471ってことがわかったので
「validity sensor vfs471 wbf driver」とかでググってみる。
(まぁこういう時はプロパティをハードウエアIDに変えてハードウエアID調べたほうがスマートだと思う。)
すると英語だけれどもあっさり情報が乗っているサイトが出てくるというわけだ。

参考にしたページは忘れたしすっごい眠いからまた今度書き足すと思う。


ドライバは意外にも公式にあったんでとりあえず展開

いろんなサイトを巡り巡っていろいろ試行錯誤してついに動くドライバにたどり着いた。
それがsp58900。
HP勢の技術オタクならSoftPaq使っているだろうし説明不要だろうけど、これは公式配布のドライバファイルとかの表記。
URL的にはこうなる
http://whp-aus2.cold.extweb.hp.com/pub/softpaq/sp58501-59000/sp58900.exe
この実行ファイルは自己解凍型の圧縮ファイルなので展開先のパスを設定するとそこにドライバが展開される。
因みにデフォだとC:\swsetup\SP58900になる。
その中に入っているWBFDDKSetup.exeを実行してドライバをインストールする。
するとドライバファイルがC:\Program Files\Validity Sensors\Shared\Driversに展開される。
次はドライバをインストールするよ。


ドライバインストール方法

  1. デバイスマネージャーで指紋認証センサーのプロパティウインドウを開く
  2. ドライバータブの一番下、削除をクリック。
  3. なんか警告出たら進めれるような選択肢を押す。
  4. 指紋認証センサーがPCからアンマウントされて見えなくなったのでメニューバーの表示をクリックして非表示のデバイスの表示をクリック
  5. 確かソフトウエアデバイスあたりに不明なデバイスというのがあるはずなのでそれのプロパティウインドウを開く。
  6. ドライバタブのドライバの更新をクリック
  7. コンピューターを参照して~の方をクリック
  8. 次の場所で~のところにC:\Program Files\Validity Sensors\Shared\Driversと入力する。
  9. サブフォルダも検索するにチェックマークを入れておく。
  10. 次へをクリックしたらインストールされる。
  11. インストールが終わったら指紋認証センサーのプロパティウインドウを開く。
  12. 電源の管理タブの電力の節約のために~のチェックマークを外す。
    (これについては詳しく検証してないからオンのままでもいけるかも?)
おわり


WindowsHelloで指紋認証が使えるように!

これでWBFドライバに置き換えることができたのでWindowsHelloでも使えるようになりました。
設定はスタートメニュー内の設定→アカウント→サインインオプションのところにあります。
指紋認証を設定してするするするりんとログインしちゃいましょう!!

ああ、あとセンサーの品名によっては対応していないからまぁ詳しくはググれ。

ではでは(´・ω・`)ノシ


蛇足ですが

指紋認証センサーでWBFに対応している製品が国内でも入手できるようになっているようです。
サンワサプライとか上海問屋とかから出ているという情報もあります。
夏にデスクトップ買ったら多分ついでに買うと思う。
やっぱり指紋認証楽だからね。
WBFに対応しているなら導入も楽だろうし。
わくわく